今日もやる気が出ないんだァ

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理系学生の自己満足ブログ

どうしてYouTubeはニコ動から離れた人の受け皿になり得たのか 〜過去の嫌悪感は何処へ〜

 


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ニコニコ動画がオワコンなのは皆さん知っての通りです。

 

ニコ厨の多くが見切りをつけ、動画視聴の場をYouTubeに移しています。

 

 

でもこれってよくよく考えるとおかしくないですか?

 

ニコ厨って昔はYouTube大嫌いだったじゃないですか。

 

「ニコ動はオタク向け、ようつべは一般人向け。だから俺達ようつべなんぞ見ねえわww」みたいな風潮が明らかにあったと個人的に思います。

 

だから元ニコニコ動画民の移住先の動画サイトが、よりニコ動に近い機能を持つfc2動画やゲーム実況に力を入れるtwitchではなく、あの毛嫌いしていたYouTubeだというのは一見変な話です。

 

これは一体なぜなのか、考えてみました。

 

 

1YouTubeの圧倒的性能の高さf:id:orajiro:20191104090843j:image

YouTubeって動画サイトとしての性能がめっっっっっちゃ高いじゃないですか。

 

画質はいいし、途中で動画止まらんし、そのくせロード時間短いし。あと生放送が無料会員でも見れるし。

 

それと比べるとニコ動なんてクソですよクソ。

 

食玩の変身ベルトとバンダイのDX変身ベルトくらいの差がありますね。

 

5,6年前まで多くの人は動画を基本的にパソコンで見てたから、多少ニコ動が重かったとしてもパソコンの馬力で誤魔化せてたんだと思います。

 

でも今や国民総スマホ時代ですからね。

性能のいいスマホとかポケットwifi持ってる人は大丈夫かも知れないですが、僕みたいな格安スマホ&パケット通信&非プレ会の人にはニコ動の重さは最早耐えきれないわけです。

 

嘗ての社会主義国の高官たちは、国民にはトラバントを売りつけておきながら自分たちはベンツに乗っていたといいます。

 

どんなに嫌悪感を持っていようと、実利性には敵わないんですよね。

 

 

2投稿者の金銭的動機


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YouTubeは広告を貼ることで、再生回数に応じて投稿者が金銭を得ることができます。

 

となると、元々ニコ動に動画を上げていた人々の多くが、より多くの金銭収入が見込めるYouTubeに移るのはまあ至極当然な話です。

 

思うに、この移行の決定的な引き金となったのはおそらく「マリオメーカー」です。


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ゲーム実況ランキング制圧騒動とは (ゲームジッキョウランキングセイアツソウドウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

元来ニコ動には広告収入のシステムが殆ど無かったんですが、このゲームは何故か「クリエイター推奨プログラム」とかいう収入システムが適応されたんです。

 

で、それまで金銭を得てなかったニコ動の実況者が一度大金を得たら、それまで無償で動画を上げていたことにアホらしくなるのは当然でしょう。

 

ほんで結局、どんな動画を上げても収入が得られるYouTubeに移行したんじゃないですかねえ。

 

 

3「住み分け」概念の希薄化


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ニコニコ動画を中心とした文化、いわゆる「アニメ」「ゲーム」「ボカロ」などは、少し前まではサブカルチャー扱いでありマイノリティの趣味だ、という共通認識があったはずです。

 

でもインターネットの普及により、今やこうしたジャンルは老若男女が知るメインカルチャーに変わりつつあります。というか変わってしまいました。

 

今どきJKでも初音ミクを知ってるし、頭の固そうなおじさんも電車でFGOしてるわけでして。

 

ゆえに、冒頭で書いた「ニコ動はオタク向け、YouTubeは一般人向け」みたいな住み分けをする必要性が薄くなり、元ニコ厨達もYouTubeに対する抵抗感が無くなっていったんじゃないでしょうか。

 

 

まとめ

できるだけ客観的に記事を書こうとはしたんですが、所々懐古中ぽい発言が垣間見えて恥ずかしい限りです。

 

オワコンオワコン言われてますが、それでもやっぱり元ニコ厨はニコ動を恋しく思ってる節があるので、ドワンゴさんには頑張って過去の栄光を取り戻してほしいですね。