今日もやる気が出ないんだァ

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理系学生の自己満足ブログ

人はいつになったら帰属欲求と承認欲求から解放されるのだろうか

 


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最近マズローの欲求五段階説ってのを知ったんですけど、これが結構面白いんですよ。

マズローの欲求5段階説をこの上なく丁寧に解説する。あなたの欲求はどのレベル? | 八木仁平公式サイト

 

人間の欲求ってのは

1生理的欲求
2安全の欲求
3所属と愛の欲求
4承認の欲求
5自己実現の欲求

の5段階あって、人は満たされることも知らずに次の欲求、はたまた次の欲求を追い求め続けるようですね。

 

 

で、僕がこれを見て思ったんですよ。

3〜5の欲求って別に無くてもよくね?!

って。

 

1生理的欲求とか2安全の欲求は、物理的に生存したり子孫を残したりするために無くてはならないものですが、3から5の欲求て別に無くても死なないし種として存続するのに殆ど関係ないと思うんですよ。現に人以外に3〜5の欲求持ってる動物なんていないでしょうしね。

 

一体何故我々人類には、

3所属と愛の欲求
4承認の欲求
5自己実現の欲求

みたいな一見不要な本能がプログラムされているのでしょうか?

 

 

(以下は持論です。特に深い根拠はありません。)

 

3と4の欲求って実は1〜2の欲求の派生なんじゃないでしょうか。

 

つまり、生理的欲求と安全欲求を満たすために所属と愛と承認の欲求が生まれたんだと僕は推察します。

 

今だからこそ我々は衣食住が保証されていますが、農耕開始以前の人類は衣食住が保証されている方が珍しく、常に1と2の欲求を満たすために奔走する必要があったわけです。

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そして衣食住を満たすために不可欠だったのが集団への帰属だったのでしょう。

 

集団に属していれば、食料や住居の共有が可能ですし、共同作業によって様々なことを効率化することができますからね。

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そして集団への帰属を求めるということは、同時に集団からの承認を求めることでもあると思うんです。

 

他者からの承認があれば自分はいつまでもその集団に属していることができるし、あわよくば他者に命令して衣食住を供給させることも可能ですからね。

 

そうして人は集団に属し他者から評価されることを望むようになり、気がつけばその欲求は本能に昇華したのでしょう。

 

いや、昇華って+のニュアンスで使うから少し変ですかね。こういうときどういう言葉を使えばいいのやら。「堕天」とかなんか厨ニぽくて素敵かもしれません。

 

 

…まあ要するに1生理的欲求と2安全の欲求を満たすための手段であったはずの3所属と愛の欲求と4承認欲求が、いつのまにかそれ自体が目的になったと考えることができるのではないでしょうか。いわゆる自己目的化という奴です。

 

 

もっとも昔はそれが合理的に機能していたんでしょうが、何もしなくても衣食住が保証されている現代において、3所属と愛の欲求と4承認欲求は生命維持の観点からみると最早不要なものに成り下がっています。

 

 

不要なだけならよかったんですが、残念なことに人間はこれらの欠如によって強い苦しみを覚えるように予め設計されているんですよね。

 

仲間外れにされると悲しいですし、何か達成しても他人から評価されないと虚しいですし。

浪人生の僕ができるだけ偏差値の高い大学を目指すのも、根源に「周りから頭の悪い奴だと思われたくない」という恐怖心があるからに違いありません。

 

ところで「苦しみ」の正体って具体的に何なのでしょうか。脳内の伝達物質とかですかね?今度知り合いの宇宙刑事に聞いてみます。

 

…まあ正体が何であれ、苦しいのは苦しいんです。

 

苦しいのは苦しい。

 

 

ブッダはこうした欲求をまとめて煩悩と呼び、悟りを開いて煩悩から抜け出すことに成功したらしいので、一応人間も頑張れば後天的に本能を凌駕し、所属欲求と承認欲求から自由になることはできるのかもしれません。

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いや、ちょっと待てよ。ブッダは悟りを開いた後も「仏教」というコミュニティに属し、コミュニティ内で教祖として崇められていたわけですから、実は彼は彼なりに所属欲求や承認欲求を満たした状態だったんじゃないでしょうか?

涅槃寂静とか偉そうに言っておきながら、自分自身は欲求にたっぷり浸かっていたという可能性も案外無視できません。

 

 

閑話休題

…いや、もはや戻る主題がどこにあるのかすらよくわからないんですが。

 

 

まあとにかく、生きていくのはしんどいね、というかんじです。